今年は、国連の定める「国際生物多様性年」だそうです。
ご存知でしたか?
それに関連して、10月に愛知で開かれる「COP10」という国際会議に関する
ニュースを耳にする機会も多い
かと思うのですが、
そもそもこの「COP10」、何の略??
年末にコペンハーゲンで「COP15」とかやってたけど、なんで、「15」の後に「10」なの??
と、たくさんんの「?」が頭の上を飛び交っている方も多いのではなかろうかと思います。
何を隠そう、私も昨日まではそうでした。
昨日、「国際生物多様性年オープニング記念行事」なるものが名古屋であって、
ちょっと参加してきました。
そこで初めて、いろんな疑問が解消されました。
(そもそもネットで調べればすぐに分かる話なんですけどね~てへっ)
「COP」とは、大ヒットした映画『ロボコップ(ROBOCOP)』の興行収入の一部を
基金にして始められた会議で、
会議の冒頭には必ず映画のワンシーンを流して世界平和を訴える・・・
・・・わけないっすよね。
すんません、あんまおもしろくなかった。
まあ、まじめに話しますと、「COP」とは、「Conference Of the Parties」の略で、
国際条約を締結した国が集まる会議のことだそうです。
この間の「COP15」は、「国連気候変動枠組条約」締結国による15回目の会議、
今回の「COP10」は、「生物多様性条約」締結国による10回目の会議で、
会議の種類がちがうというわけなんです。
ちょっと紛らわしいですね。
ちなみに今回のオープニング行事、C.W.ニコルさんの講演に惹かれて
参加したんですが、ニコルさん素敵すぎです!
彼のユーモアあふれる話に、会場は笑いの渦でした。
80年代に長野の黒姫に落ち着かれた頃、雪かきにばかりに追われていた話で、
「僕は本を
書きたかったのに、雪ばかり
かいてました」
なんて(私の大好きな)親父ギャグも連発で、会場の大半を占める高齢者層にも大ウケ。
田舎が大好きで、「東京、大阪に4日いるとじんましんが出る。
パリ、ロンドンには、行く前からじんましんが出る」なんて話もおもしろかった。
講演中、高尚な言葉はひとつも出てこず、
自分の素直な言葉(本人いわく「下手な日本語」。上手なんですが)で
見てきたこと、やってきたこと、感じてきたことを話してくれました。
だからこそ、
「多様性の中にこそ可能性がある。自然だって、人間だって、そう」
などの彼のメッセージが、聞いている私たちの心にもすっと入ってきたんだと思います。
うまく伝えきれないんですが、彼のインタビュー記事を見つけたのでぜひ読んでみてください。
→
こちら最後に。講演の最後の一言、
「COP10で、この日本の豊かな自然、日本の”可能性”を世界に自慢しようよ」
よかったなあ~ ぐっときました。
(本文と直接関係ないですが・・・インドネシアの写真↓)
↑「自然は人の力で蘇らせることができる!」12月に行ったバリ島のJICAプロジェクトサイト。エビの養殖池を作るために伐採されて、数年して放置されたところをマングローブ林に再生
↑根を地上に出し、「呼吸」するマングローブの木々
↑再生したマングローブ林の公園にはカップルがいっぱいいた。「こら、お前たち、そこでいちゃつくな!」